(知事)
よろしくお願いします。
それでは私の方から今日は5つ発表項目がございますので、まずはそれを発表させていただきます。
一つ目ですね、職員政策提案制度の創設についてでございます。
私の今年度の方針でございます。チャレンジ元年の一環として、職員のアイディアによる政策提案の募集を開始をいたしました。
「幸福度日本一の静岡県」の実現に向け、若手職員をはじめ職員1人1人が、「前例踏襲や役所の常識にとらわれない」、「巧遅より拙速」等の方針のもと自由な発想を生かして、県政の課題解決に繋がる政策等を提案するものでございます。
応募があった提案につきましては、この秋に提案者によるプレゼンテーションを行い、私自身が審査をし、優れた事業は来年度予算に盛り込み、提案の具現化に繋げてまいります。
1点目は以上でございます。
2点目は富士山開山日の状況についてでございます。昨日、7月10日に開山した静岡県側の登山者の状況でございますが、机上に配付いたしました資料の通り、本県3登山口の五合目におきまして、9時から24時まで県が実測した登山者数は富士宮ルート617人、御殿場ルート63人、須走ルート243人の合計で923名でございました。昨年との比較では2割程度減少をしております。本年度より条例による登山規制を開始し、登山者に対し、富士山の保全や安全登山のルール、マナー等に関する事前学習、午後2時から翌午前3時まで入山する場合の、山小屋の宿泊予約、入山料4000円の納付を義務付けております。
事前学習や入山料の支払い等の入山手続きは、スマートフォンのアプリ「静岡県FUJI NAVI」で事前に行うことができます。このアプリの利用によりまして、登山当日現地での手続きの時間が短縮されるなど、大変便利でございますので、多くの方のご利用をお願いをいたします。
富士山の天候は変わりやすく、急な雨や強風、雷などに特に注意が必要でございます。安全に登山をしていただくため、富士登山に関する情報サイトをご活用いただくとともに、悪天候時や体調の優れない場合などには、無理な登山は控えていただくようお願いをいたします。
2点目は以上でございます。
3点目は和食展しずおかの開催についてでございます。
2013年12月に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されてから10年を迎えたことを記念して、全国巡回の特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」が開催をされております。この特別展を清水港地区に誘致をし、本県の食文化を紹介する静岡独自の展示と合わせた和食展しずおかを10月11日から12月14日の間、静岡市内の清水マリンビルほかで開催をいたします。
全国巡回展示は、バラエティ豊かな標本や資料を用いて、和食を科学や歴史など多角的な視点から紹介するもので、天下統一目前の織田信長が、安土城で徳川家康をもてなした有名なエピソードに登場するお膳などが展示をされます。
静岡独自展示は、「しずおかの食の世界“知る・学ぶ・感じる”」をテーマに、静岡の多彩で高品質な食材を生かし、中部、失礼、東部、中部、西部の地域ごとに独自の食文化が育まれた静岡の食の世界を知ることができる内容となっております。
前売りチケットは7月14日からグランシップ、県立美術館や書店等、静岡市内7ヶ所で発売をするほか、8月上旬からはスマートフォン等で購入できる電子チケットを発売いたします。
ぜひ多くの皆様に和食展しずおかにお越しをいただきたいと思います。
3点目は以上でございます。
4点目は、遠州灘海浜公園利活用提案公募についてでございます。
遠州灘海浜公園の利活用につきましては、これまで県と浜松市による協議会の開催や県議会での審査を経て、民間投資の可能性やアイディアを求める方針等について決定をいたしました。このため、民間事業者等から広く、公園の利活用の提案を公募いたします。募集期間は本日7月11日から9月5日まででございます。募集する提案、意見は、公園に導入する機能の内容や、メイン球場の多目的な利用施策、コスト縮減策等でございます。
民間のノウハウを活用した公園の集客力や収益性の向上、財政負担の軽減に繋がる多くの提案をお待ちをいたしております。
4点目は以上でございます。
最後5点目はですね、TECH BEAT Shizuoka 2025の開催、BLUE ECONOMY EXPO@Suruga Bayの開催についてでございます。
本県では先端技術を有するスタートアップと県内企業との協業を通じて、産業の活性化や新たなビジネスの創出に繋げることを目的にTECH BEAT Shizuokaを開催しております。
今年は7月24日から26日までの3日間、静岡市のグランシップにおいて開催をいたします。
170社を超えるスタートアップが国内外から静岡へ集結し、先進的な技術の展示や商談会、日本を代表する有識者による各種セッションなどが行われます。
また、株式会社マネーフォワードの辻庸介代表取締役社長ほか、多彩なゲストによるトークセッションなど連日見所の多い企画をご用意をしております。
さらに7月26日の土曜日には、ファミリーや学生向けの先端テクノロジーを間近で体験できるイベントを実施をいたします。
加えて今年度からは、来場者向けに商談のマッチングなどができる専用アプリを導入をいたします。
また、MaOI機構の主催により同時開催するブルーエコノミーEXPOでは、7月25日と26日にグランシップで海の未来会議を、7月28日と29日には清水マリンターミナル等で海のEXPOを開催をいたします。
海の未来会議では海洋生態系が吸収する炭素をブルーカーボンと命名をした、サウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学特別栄誉教授カルロス・ドゥアルテ氏による基調講演を開催をいたします。
また、海のEXPOは、昨年度の46団体を大幅に超える79団体が出展予定で、AI技術を搭載した世界初の冷凍マグロの脂のり検査装置を開発した、県内発のスタートアップである、ソノファイ(株)をはじめ、世界最先端の技術をご覧いただけます。なお、より多くの皆様にご参加いただけるよう、どちらのイベントも入場は無料でございます。こうした最先端の技術の活用により、社会課題の解決やイノベーションの創出に繋げてまいります。
私からは以上でございます。
(幹事社)
それではただいまの知事の発表について質問のある社はお願いします。
(記者)
NHKです。よろしくお願いいたします。
富士山の開山日の状況についてお尋ねします。前年に比べて初日が2割程度減って、これが登山規制の影響もあったということなんですけれども、これについての知事のご所感をまずお願いいたします。
(知事)
そうですね、多少減っておりますけれども、落ち着いた状況ではございますし、しっかりルールを守ってですね、適正な登山をしていただくということでは、いい滑り出しではないかなというふうに思います。
(記者)
ありがとうございます。
あとですね、昨日静岡県が山開きしまして担当課から大きなトラブルはなかったというふうに伺ってるんですけれども、昨日の山開きを迎えて知事のご所感ですとか、あとは登山者の様子とかでお感じになったことがあれば教えてください。
(知事)
そうですね、大きな混乱やトラブルもなくですね、スタートを切れたというふうに報告を受けておりまして、大変いいスタートであったというふうに思っております。今年からきちっとルールを守ってですね、弾丸登山でありますとかですね、軽装登山でありますとか、そうしたことは、ぜひお控えいただきたいということで、ルールも厳格化しましたし、入山料も徴収をするということで、ぜひですね、登山者の皆さんにはですね、ルールを守った、安全な登山を楽しみいただきたいというふうに思います。
(記者)
罰則規定ない中での条例の今、施行している状況ですけれども、今後の課題ですとか、昨日私も5合目行ったんですけれども、やっぱり外国人すごく多くてですね、今後の事前登録ですとか、安全登山のための準備について、どのように周知していくか、そのあたりもあわせてお願いいたします。
(知事)
そうですね、やっぱり外国人の方も非常に多いということで、外国人の方向けのですね、やっぱり周知広報というのは非常に重要だというふうに思いますので、特にSNSなどを活用してですね、情報発信に取り組んでまいりたいというふうに思います。
(記者)
あと罰則規定がない中での今回の規制を、あの規則の実効性をどのように担保していくか、このあたりはいかがでしょうか。
(知事)
必ずしも罰則がないとですね、規制が守れないということではないというふうに思います。きちっと事前学習でありますとか、ルールの周知でありますとか、そうした点についてはですね、登山者の皆様は基本的にはお守りをいただいておりますのでそうした中でですね、ルールを守った安全な登山をですね、行っていただきたいというふうに思います。
(記者)
ありがとうございました。
(幹事社)
他にはありますでしょうか?
(記者)
すみません、共同通信と申します。
今の富士山の関係で先ほど良い滑り出しだったということですが、昨日あのスマートフォンの電波状況が悪くて、入山証が発行されないといったトラブルなども見受けられたりとか、あと規制自体を知らなかったという方もいたようですが、今後課題そのあたりどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
すいません、ちょっと聞き取りづらかったんですが。
(記者)
スマホの電波状況が悪くて入山証が発行されないっていうトラブルだったりとか、あと規制のその状況そのものを知らなかったという登山客の方もいたようなんですけど、そのあたりの課題どのように。
(知事)
100%ってのはどんな場合でもございませんので、できるだけですね、今後も周知に取り組む等努めて参りますし、ぜひそうした電波状況の問題等あればですね、都度都度改善をしていきたいというふうに思います。
(記者)
静岡新聞です。
職員政策提案制度っていうところで、年度当初に知事が打ち出された、若手からの提案制度を作りたいっていうことを実行、若手からの提案制度を実行したいっていうところを年度当初におっしゃってて、それを実行される形になったんだと思うんですけども、これはこのスケジュールを見ると、新年度予算に盛り込んでいくっていうようなお考えなのか、そこら辺のところと、もう一つどんな提案を求めてるかっていうのをもう少しちょっと詳しく教えていただければ。
(知事)
いろいろ今回のですね、ウェルビーイングの調査などでも、政策的な課題もですね、浮かんでまいりましたし、常々申し上げていますとおり、ぜひ役所の常識等にとらわれずですね、自由な発想で新しいことにチャレンジをしていただきたいということを申し上げておりますので、ぜひそうしたですね、規制にとらわれずですね、自由な発想でですね、良い提案をですね、いただきたいと思いますし、そうしたものはですね、ぜひ積極的に来年度予算に盛り込んでいきたいというふうに思います。 |